『寄生虫との出会い?』 書いた人:北沢慶
いよいよサプリメント第1弾、『ディアボロス・スクールガイド』も発売間近(というか、もうされてる?)ってことで、でもんぱブログも再開です!
本当は上級ルール発売に合わせて再開させるつもりだったんですが、体にも心にもスタッフにも余裕がなかったので、こんなタイミングになっちゃったんですねー。
待ってた人がどれぐらいいるかは謎ですが、とりあえずごめんなさい。
ついでに「デモンパラサイト」ってタイトルも、「略したときにデモパラってのは言いやすくていいんじゃないか」という大多数の関係者の意見で決まったはずなのに、なぜかここでは「でもんぱ」に。
誰だ、最初に言い出したのは。
※社長が言い出した説、女子スタッフが言い出した説など、異説多数。すでに真相は謎。
ともあれ、北沢自身としては「デモパラ」で押していきたいのですが、このブログでは負けを認めて「でもんぱ」でいきたいと思います。ガッデム。
そんなわけで再開したブログですが、実は最近「R&R」さんやHPの著者インタビューやらでいっぱいしゃべっちゃったので、何を書いていいやら困り気味だったりします(苦笑)。
なので、原点にもなった寄生虫のことでも少し語ってみましょう。
といっても、専門的なことを語るつもりはありません。なんせ、言うほどすごく詳しいわけでもないので(苦笑)。
さて。
最近の日本は、駆虫率が90%を超えていて、寄生虫をお腹に棲ませている人はまずいません。ですが、僕が生まれたころの70年代ぐらいまでは、国民の6割ぐらいの人がカイチュウやギョウチュウなどの寄生虫をお腹に飼っていたそうです。
そんなわけで、僕らが小学生のころはギョウチュウ検査というオシリの穴に青い丸の描かれたセロファンを貼る検査が毎年ありました。ちょいとアレな話ですが、検便も毎年あって、クラス全員分を回収しなければならない保健委員だけは、絶対になりたくないと思ったものです(笑)。
最近はそれもなくなったって聞いたんですが、どうなんでしょう?
それはともかく、そうした現状もあって、当時の先生には寄生虫経験者(?)が結構いました。中には授業中に楽しく自分の寄生虫経験を語ってくれる先生もいたわけです。
特に印象に残っているのが、小学2年生のときの担任の先生。当時はスッゲーおばちゃんだと思ってたけど、あの先生いくつだったんだろう……まあそれはいいとして、なにかにつけサナダムシの話をしてくれたもんです。
サナダムシは腸などに棲みつく、白くて長~い虫さんです。長いものは8mを超えたりします。
マスなどを生食することで感染することのある寄生虫ですが、こいつの寿命は2~3年。で、死んだらどうなるかっていうと……当然オシリから出てくるわけです。
ええ。8mもあるような白いやつが、ニョロニョロと。
小学校のときの先生が語ってくれたことによると、これ、トイレのときには出てこないそうです。なぜか風呂入っているときに限って出てくるとか。
そして引っ張っても引っ張っても出てくるし、途中で千切れると激しく気持ち悪い(そりゃそうだよなぁ)。
そんなわけで寄生虫は駆除しましょう! という先生の話だったような気がします(←このへんは記憶があいまいだったり……)。
ですがその後、なにかの拍子に「実は寄生虫といっても、全部が悪者じゃない」という記事を目にして、急に寄生虫ってものに興味が湧いてきたのです。
もちろん、以前エッセイでもちらりと触れた、荒木飛呂彦先生の名作、「バオー来訪者」という作品の影響もあったと思うのですが(「バオー」は、科学兵器として開発された寄生虫バオーを寄生させられた少年の戦いを描いたマンガです)。
そして益虫とまで言わないまでも、体に害の少ない寄生虫として紹介されていたのが、件の「サナダムシ」くんだったわけです。
サナダムシは、お腹の中に入れていても、さほど悪さをしません。稀に腹痛に見舞われるらしいですが、さほど深刻ではないそうで。
そして腸内に棲みつき、人間が食したものから養分を分けてもらって育ちます。
つまりどうなるかというと。
ダイエットできるわけです!(どどーん!)
有名な話では、オペラ歌手のマリアカラスが、どうやってもダイエットできないのでサナダムシをお腹に入れたらあっという間にスリムになったというものがあるほどで、効果はなかなかのようです。
飢饉で苦しんだ時代ならともかく、飽食のこの時代にはなかなかありがたいパートナーなんじゃないかと思ってしまうわけです。
特に小学3年生から肥満児認定を受けた身としましては、特に……。
オレも楽して痩せてーなー(爆)。
ただアメリカ産のサナダムシは、猛烈な腹痛を伴うとか。マリアカラスもかなり腹痛とは闘ったようですね。
ところが日本海産のものは、ほとんど副作用がないそうです。死骸がオシリから出てくるまで、気づかないケースも多いとか。
その点日本人がアメリカ産のサナダムシを入れると、耐え難い腹痛に襲われて、速攻で虫下しを飲まないとやってられないらしいです。
寄生虫にも地域性や相性があるっていうのは、面白い話ですよねー。
最近体重が増えてしまった北沢としては、いまからでも日本海側の魚河岸にいって、マスをバリバリ生食しようかしらん?(笑)
でも海の魚にはアニサキスっていう胃を食い破る凶悪な寄生虫もいるので、怖いですね。
引きの悪い北沢は、サナダムシじゃなくアニサキスを引きそうな気がしていけません。
まさに負け犬発想です……orz
ともあれ、そんなサナダムシの話が、デモンパラサイトにおける共生生物のアイデアの元になっているのです。
サナダムシが〈マイト〉、アニサキスは〈ヴィシャス〉かな?(笑)
寄生虫話はまだまだあるのですが、ネタの温存もかねて今回はこれまで(笑)。
次は力造か、田中公侍に登場してもらおうと思います。
それではみなさんにも、よい寄生虫が取り憑きますように(←迷惑(笑))。